ご意見をお聞かせください

2012年7月30日、京都市立養徳小学校で起こったプール事故によって、私たちの娘は命を奪われました。第三者調査委員会により一年間にわたる調査が行われましたが、報告書は客観性・科学性という点では不十分で、疑問の残るものでした。

その上、それらの疑問に対する説明責任は果たされないまま、多くの方にご協力いただいた再現検証の映像資料や、聴き取りデータなど、一切の調査資料が廃棄されていることがわかりました。(本ページ文末に詳しい説明を載せております)

このことについて、ぜひご意見をお聞かせください。

2015年3月12日 浅田羽菜 両親  

《ご意見フォーム》

ご協力ありがとうございました。
今後ともご理解ご協力くださいますようよろしくお願いいたします。

<廃棄の経緯についての詳しいご説明>

廃棄の理由は、京都市教育委員会を通じて、「再現検証や関係者からの聴き取り調査は,報告書の作成のためにのみ使用するものとして,その他の目的には使用しないことを前提に実施し」ていたこと、「そのうえで,調査委員会では,報告書の完成という最終目的を達した後においては,プライバシーなど,秘密性の高い当該資料を保持しておくことは適当ではないと判断」したためとされました。


 しかし、報告書は客観性・科学性という点では極めて不十分と言わざるを得ないものであり、特に、両親が明らかにすることを求めてきた溺水への経緯についての認定は、多数の矛盾や論理の飛躍を含むものでした。両親は二度にわたる質問状を提出しましたが、解散が迫っていることを理由に、第三者調査委員会によっては十分な回答は示されませんでした。説明責任は果たされず、疑問や矛盾を残したままに、資料は廃棄されています。


私たちは、調査の公益性に鑑みても、また、報告書の結果を立証し、再検証の可能性を保証するものとしても、プライバシーに配慮しつつ、調査資料は保管されるべきであると考えます。

現に、東北大震災で多数の児童が亡くなった石巻市立大川小学校の検証や、大津市のいじめ自殺にかかわる検証など、従前の学校事故・事件の第三者調査委員会においては、調査資料が廃棄されたという例はありません。


廃棄を決定し、実行した第三者調査委員会について、また、調査委員会の設置機関でありながら、その決定をそのまま受け入れ、従った京都市教育委員会に対して、どのようにお考えになりますでしょうか。上記のフォームからご意見をお聞かせいただければありがたく、どうぞよろしくお願いいたします。


(参考記事)