■「羽菜の会 2016」お礼

猛暑の8月7日、今年も100名を超える方が参加してくださいました。

羽菜のスライド写真や映像を見ていただき、自主検証の経過報告もさせていただきました。

 

スライドの背景に流す音楽は、僕の希望で「海の声」にしてもらいました。

 

会えない そう思うほどに

会いたい が大きくなってゆく

 

目を閉じれば 聞こえてくる

君のコロコロした 笑い声

 

(「海の声」作詞:篠原誠)

 

いろんな想いで押しつぶされそうなときに、羽菜を想い、羽菜を感じながら聴いている歌ですが…

 

今年はサプライズで、羽菜のお友達が

「やすくんの好きな曲を弾きます」

と、この曲をキーボードで弾いてくれました。

 

そして、それを伴奏に

 

羽菜の声が 聞きたくて

羽菜の声に 耳すませ

羽菜の声が 知りたくて

羽菜の声を 探してる

 

と会場の皆さんが合唱してくれました。

 

事前に「羽菜」に変えた歌詞を、友人たちが用意してくれていて、会場の皆さん全員で、

 

羽菜の声が 聞きたくて

 

と、歌っていただいたのです。

 

その声の大きさに、会場の皆さんも僕たちと同じように、羽菜に会いたい、羽菜の声が聞きたいと強く想ってくださっているんだと感じ、涙が止まりませんでした。

 

本当にありがたい時間でした。

 

僕たちが抱えるこの苦しさは、羽菜が戻ってくる以外に癒えることがなく、羽菜がいなくなってしまったことに慣れることも決してなく、むしろ羽菜への想いが募るばかり…

 

そんな想いをなんとか脇において、仕事や生活、事故後の対応などに、ここまで向き合ってきました。でも、虚しさや辛さ、寂しさ、怒りなどの大きさに、だんだんとそれを脇におくことができなくなって、最近、すべてのことに疲れてしまっていたところでしたが…

 

皆さんの羽菜に対する想い、あたたかさ、優しさに触れて、とても大きな力をいただきました。

 

改めまして、

猛暑の中、集まってくださった皆さん

お花やお菓子、あたたかいメッセージなどを会場に送ってくださった皆さん

それぞれのスピーチをして、力を貸してくださった皆さん

今年も会を主催し、準備から進行まで献身的に動いてくださった皆さん

 

僕たちのために作ってくれた羽菜の歌「宝物」を今年も心を込めて唄ってくれたり、

突然の司会依頼を快く引き受けてくれたり、

あたたかく、心和む会にしてくれた友人たち

 

そして、遠くから見守ってくださっている皆さん

 

本当にありがとうございました。皆さんのおかげで、強く強く羽菜を感じました。

 

そんな特別な時間を過ごさせていただいたおかげで、羽菜や妻のためにも、そして自分のためにも、大事に日々を生きていかなくてはと改めて思いました。

 

この苦しさは、精神的に強いとか弱いとか、考え方がどうとかいう問題とは別だと思います。

どんな考え方や過ごし方をしようとしても、いつまでも苦しむ姿を見せてしまうかもしれない、それでも羽菜のためにこれからを過ごしていこうと思います。

 

変わらず見守っていただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

 

浅田康之